お金が目減りする現実【資産形成】
今回は「お金が目減りする現実」についてご説明します。
はじめに、「物価上昇」はご存知ですか?
簡単に例えると、私たちが普段購入しているモノ、利用しているサービスの価格が上昇する現象「インフレ」(インフレーション)のことを言います。
これは何10年前と、今の物価を比べてみるとよくわかります。
例えば、日常生活にある物3つを比較してみると。
・1970年と同じ「物」「質量」でも、2005年には【約2〜3倍】値段が上がっています。
ここから言えることは。
【以前より多くのお金を払わなければ同じモノが買えない】ということです。
・1970年、灯油18リットル「369円」で買えました。
・2005年、灯油18リットル買うには「369円」では買えません。
「1327円」必要になります。
物価は、今現在も少しずつ上昇しています。
では、変化している【物価上昇】何故理解しないといけないのか。
それは、「物価の上昇」=「お金の価値の目減り」を意味するからです。
特に「物価上昇」のリスクを受けるのは、皆さんが普段からしている「貯金」「年金積立」です。
「貯金」「年金積立」の考え方は、皆さん間違っているケースが多いので説明致します。
物価は前年と比べ、約【+0.5〜1%】毎年上がっています。
国、日本銀行では、物価上昇率に目標があり、
2013年の春から、安定的に【+2%】になることを目標に掲げて金融政策を実施しています。
具体的な話をして行きます。
現在「100万円」を持っている設定で、下の表をご覧ください。
・「横が物価上昇率」「縦が年数」となります。
備考に関しては、利率ごと具体例を記載しております。
赤字の数字をご覧ください。
「毎年2%ずつ物価が上昇する」という日本銀行の目標が実現した場合
【現在100万円だった品物やサービスは、5年後には【1,104,081円】支払わないと買うことができません。】
価値内容は変わらないのに、10万円以上多く支払わらなければならないのです。
逆に考えると、
現在持っているだけの100万円の価値は、5年後【895,919円】になり
10万円以上お金の価値が目減りすることになります。
皆さんがしている「貯金」「年金積立」はどうでしょう?
例に、私の住んでいる県で1番大きい銀行の金利になります。
現在、多くの金融機関の
普通預金の金利は「0.001%」定期預金で「0.01%」くらいになります。
老後不安で、年金積立をやられる方も多くいらっしゃいますが、
平均して積立利率「0.5%」くらいになります。
しかし
・物価は前年と比べ、約【+0.5〜1%】毎年上がっています。
・「毎年2%ずつ物価が上昇する」という日本銀行の目標
を考えると、
普通に「貯金」「年金積立」を行っていても、
【金利】【積立利率】が【物価上昇率】に勝てないので
何10年間後には、増えることはなく、価値は減ってしまうということです。
「長期的な貯金」「積立」は「物価上昇率以上の利率」がある物でやっていかないと意味がないということになります。
数は少ないですが、積立利率が「1.5、2.5%」といった商品もあります。
お金が目減りする前に、これからの「貯金」「積立」「投資」の仕方を考えてみてはいかがでしょうか?
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