子供とお金を一緒に育てる② 【資産形成】
【こちらは後編になります。】
前編はこちら⬇︎
【前編のまとめ】
1、教育資金は年々上昇している。
2、平均年収は低下傾向、お財布に余裕がなくなってきている。
3、奨学金「返済している側」のリスクが上昇している。(破綻、返済困難)
4、普通に貯金しているだけでは、教育費の上昇に勝てないので意味がない。
=計画的に事前準備をしていきましょう。
前編では「何故、教育資金を貯めることが、必要なのか」説明致しました。
後編は、具体的な「貯め方」について、ご説明していきます。
非常に簡単です。
後は、お子様の将来のことを真剣に考え「やる」だけです。
「活用する制度」→「活用方法」→「まとめ」の順番で、ご説明します。
【活用する制度】
皆さんご存知だと思います。「児童手当」です。
下記ご覧ください。
・中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)毎年6月、10月、2月に、それぞれの前月分までの、指定金額が支給される制度
例)6月の支給日、2~5月分の手当を支給
・扶養親族の数、(夫婦共働きなら、年収が高い方が対象)所得制限はあります。
基本的には
0〜3歳 【15,000円】
3〜12歳 【10,000円】
13〜15歳 【10,000円】
支給されている方が多く、15歳まで「所得制限」に達していなければ、合計【198万円】支給されます。
詳しい条件などは、「お住まいの市区町村」「内閣府」のホームパージをご確認下さい。
資料ご覧下さい。
「大学にかかる学費総額の概算」です。
この目安の総額を逆算し、国から支給される「児童手当」 + 「毎月貯金する金額」を決め貯めていくという事です。
【活用方法】
方法としては5つが挙げられます。
1、学資保険
2、NISA
3、一般財形貯蓄
4、積立型定期預金
5、個人年金保険
3、4、5は「低金利」「インフレの影響」を受けやすく、増えることが期待できない、他メリットが薄いため割愛します。
1、学資保険
「養老保険」という形の保険を使っています。
具体的な説明をする前に条件の確認です。
・契約 30歳 (第一子誕生)
・満期 45歳
・死亡保険金 500 万円
・月払い金額 26500 円
・30歳の時、子供が生まれ契約、月に26500円を15年間(45歳)まで毎月支払う。
30〜45歳までに「万が一のこと」があれば、500万円が出ます。
また45歳満期まで「万が一のこと」がなければ、500万円が戻ってきます。
【期間が決まっている積立型の保険】になります。
・26500円を15年間払うとトータルは
【26500円 × 12ヶ月 × 15年 = 477 万円】
ここに各会社所定の積立利率がつき、最終的に【500 万円】返ってくるという仕組みになっています。
この例だと、15年間、何もしなくても23万円増えたことになります。
【メリット】
・加入している親が亡くなっても、生存していても「500万円」お子さんの教育資金として確保できる。
・普通預金、定期預金、財形などと比べ利率が高い。
【デメリット】
・毎月支払う金額が高い
・無駄な特約など、ついているものがある。
・終身保険(積立)を活用した方が利率がいい。
2、NISA
選択としては下記2つが入ります。
こちらに関しては向き不向きがあり「向いている人の特徴」「メリット」「デメリット」の観点から説明します。
①「つみたてNISA」
【向いている人の特徴】
・教育資金を貯めるのに多少のリスクならとっても良い。
・大学の入学資金など「投資期間」が十分に確保できる。
【メリット】
・少額からでき、「国が定めた基準を満たした商品」に限られるため投資経験が浅くても始めやすい。
・年間40万円までの非課税投資枠で購入した投資信託等から得られた「譲渡益」「分配金」「配当金」の税金が非課税
【デメリット】
・投資のため元本保証はない。「価格変動リスク、元本割れする可能性がある」
②「ジュニアNISA」
【向いているの特徴】
・「資産、収入に余裕がある」「最低限の教育資金は用意する目途が立っている」
【メリット】
・年間80万円までの投資運用益が最長5年間は非課税。
・運用成績によって大きく利益が出る可能性もある。「ハイリスク高リターン」
【デメリット】
・原則子供が18歳になるまで払い出しができない。
・運用成績によって大きく減る可能性がある。「ハイリスク高リターン」
まとめると、
・投資なので基本元本保証はありません。
いざ使いたい時に、お金が減っている「元本割れ」するリスクもあります。
・非課税枠も考えると、運用益で増える金額の幅は、1〜5のどの商品よりも高い
ということです。
【まとめ】
学資保険、NISAの「メリット」「デメリット」をご説明させて頂きました。
リスクリターン比較だと。
学資保険「養老保険」
・リスク 低
・リターン 低
つみたてNISA
・リスク 中
・リターン 中
ジュニアNISA
・リスク 高
・リターン 高
商品の特徴が合う物を活用することが大切になります。
NISAは投資であるため、リスク、安全面を考えると、
1番始めやすいのは「学資保険」になります。
しかしリターンの面、支払う金額が高いといった部分では、
学資保険(養老保険)だと効果が弱いので、
ある条件がついた「終身保険」を活用する方がよりいいです。
この部分に関して気になる方はお問い合わせ下さい。
「前編」「後編」と分けてご説明しました。
「奨学金」「教育ローン」を借りることを悪くは言いません。
「お子さんが15歳までの期間に、効率よく積立を行い、どれだけリスク負担を軽くできるか」が問題だからです。
まだ積立をしていない方は、負担が年々大きくなっていくので、今からスタートしてみることをおすすめします。
【最後に注意点】
今回貯めれるお金全てを、「積立商品に回せ」という意味ではありません。
「積立商品 + 普通の貯金」
これがベストな考え方です。
「普通の貯金だけ」「利率が低い積立商品 + 普通の貯金」という方は仕組みを変えてみることをご提案します。
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